虫歯かどうか数値で分かる「ダイアグノデント」
これまで当院では、患者さんの虫歯の診断をする際に、 探針と呼ばれる針のような器具がどれだけ刺さるか、歯と歯の間の場合はフロスがひっかかるか、あとはレントゲンを使って診断してきました。これはごく一般的な虫歯診断方法で、他の歯科医院でもほとんどこの方法で行っています。
ところが上記のどの方法も、歯科医の「感覚」や「技術」に頼るところが大きく、ベテランの歯科医でも、「小さいむし歯」と思っても、いざ削るとすごく大きなむし歯ということがあったり、また反対に、「これは大きいむし歯だ」と思っても、実際に削ってみるとまだ治療の必要のない小さな虫歯ということもあります。
レントゲンも、写す角度によって写りが変わるので、確実な診断とは言えません。
また探針を使っての診査が初期むし歯をかえって進行させてしまうという症例もあります。
セントラル歯科では、もっと正確にそして安全に虫歯が診断できる方法をずっと探しており、このたび、レーザーを当てるだけで虫歯かどうかが数値で正確に分かる、「ダイアグノデント」という器械を導入しました。
虫歯の進行度を数値で表示してくれるので、今すぐ治療が必要な歯か、それとも、もう少し様子を見てもいい歯(初期むし歯)かがわかります。初期むし歯の場合は、あまり治療はすすめません。少しの虫歯のために、健全な歯質まで大きく削らなければいけないからです。
そのため、初期むし歯の場合には、予防効果のあるフッ素の使用をおすすめしたり、メンテナンスを積極的に行います。(メンテナンスの度にダイアグノデントで計測し、もし虫歯が大きくなってしまったら治療をします。)
これまでは歯科医師の感覚だけが頼りでしたが、虫歯の進行度が数値化して表示されることで、どういった治療が必要か、あるいは必要でないかが、患者さんにも分かりやすくご提示できるようになりました。
『ダイアグノデント』は、レーザーを当てるだけなので痛みはまったくありません。また、1歯につき10~15秒で診断できます。特別費用はかかりませんので、安心して診断をお受けください。